Research

 土木技術者の役割は、細分化された技術を統合し、構造物から都市や国土に至るさまざまな「ものづくり」を実践し、我々の身の回りの環境を構築するところにあります。ですから、土木工学の研究者は専門分野の掘り下げによる新たな知見の獲得と共に、それを実際の場に活用することを意識しています。

 そのようなスタンスに立つ土木工学科の中で、景観研究室は特にものづくり(デザイン)への志向、実際の都市や国土への志向が強い研究室です。戦後から高度経済成長期の土木の仕事が、かならずしも日本の国土を美しくしようとする配慮を持たなかったことを鑑み、我々の身の回りの環境を取り囲んでいる国土や都市、個々の構造物について「どうあるべきか」「現在どうなっているのか」「昔はどうだったのか」といったことに関する研究を行ってきました。具体的な研究分野は以下の4つに大きく分けられます。研究のフィールドは土木だけに留まらず、都市計画や建築の分野にもわたります。

1:景観論(景観原論)
人間と周りの環境との関係をさまざまな角度から論ずる
2:計画論
都市や街並みを対象として、分析手法や計画、制度などについて論ずる
3:設計論(デザイン論)
実際の構造物を作るにあたり、新たなデザイン方法論を提出する
4:土木史
過去の都市や構造物について、デザイン原理やその変遷を明らかにし、
今後の計画や設計への示唆を得る


「景観研究室論文系譜2016年版」(A3版3枚)