2005年のコロンビア共和国ウリベ大統領の来日を契機としてコロンビアの複数の大学と東京大学の間で学術交流が推進されたことをきっかけに、コロンビア第2の都市であるメディジンのセルジオ・ファルド市長(2003-2007在任)の都市再生プロジェクトの一環である「5つの公園図書館政策(Santo Domingo、La Ladera、La Quintana、San Javier、Belen)」の1つであるベレン公園図書館を東京大学景観研究室が中心となって設計することとなりました。
設計、施工管理は、日本側(東京大学景観研究室(内藤廣、中井祐、川添善行、学生有志)、空間工学研究所(岡村仁、萩生田秀之))、コロンビア側(EDU:Empresa de Desarrollo Urbano、ACI Proyectos)らの協働によって行われました。
特徴として、南米で一般的なコンクリートブロックによる組石造を主構造として採用し、3つの広場と15棟の建物の構成により、外部と内部が相互に関連するような空間を作り出したところなどが挙げられます。
完成式典は、多くの市民が参加する熱気に溢れたものとなりました。
ベレン公園図書館 配置図
ベレン公園図書館 平面図 断面図
ベレン公園図書館 水の広場
ベレン公園図書館 図書館内部 コンクリートブロックによる組石造とPino Patulaによる屋根架構
完成式典の様子 人々の広場
完成式典の様子 水の広場
・川添善行/中井祐/内藤廣
コロンビア・メディジン市におけるベレン公園図書館の建設
景観・デザイン研究講演集 No.4 2008 pp.86-92